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あしあと

    宇治茶の主産地 南山城村

    • 更新日:2015年5月24日
    • ID:82

    知る人ぞ知る「薫り高い宇治茶の主産地」

    南山城村を代表する特産品である、「お茶」。
    古くから多くの人々に愛されてきた「お茶」は、南山城村にとって、無くてはならない大切な存在となっています。急峻な山間部にある茶園は、お茶栽培に適した気候と土壌条件を兼ね揃え、この地域特有の薫り高い良質な高級茶を育んでいます。
    その品質の良さは、全国的な品評会でも高い評価を得るなど、宇治茶の主産地として広く知られるところとなっています。

    茶園の写真

    村域の約4分の3は山林で占められ、平地は少なく、人里離れた狭い谷間や丘陵の上には豊かな茶園が広がっています。

    お茶の歴史(宇治茶のはじまり)

    緑茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶…。
    私たちの暮らしの中で欠かせないものの一つとなっている「お茶」。
    日本のお茶の歴史は、平安時代に最澄、空海などの留学僧が、唐(中国)より茶種を持ち帰ったところから始まっているようですが、当時は日本にお茶を飲む習慣は広がりませんでした。本格的に喫茶の風習が広まるのは鎌倉時代、宋(中国)から僧の栄西がお茶の実と抹茶の製法、喫茶法を持ち帰り広めたと言われています。
    江戸時代には、蒸した茶の芽を焙炉〔ほいろ〕で乾燥させながら「手で揉む」お茶の作り方、煎茶の製法(宇治茶製法)が開発され、宇治茶の素晴らしさが全国的に広まるとともに煎茶の栽培が盛んになりました。明治時代に入ると、煎茶は輸出品として海外に大量に輸出されるようになり、大正時代には製茶工程の機械化も進み、産業としての「お茶」は全盛期を迎えます。
    昭和から平成にかけては、コスト削減を目的として、一層の機械化による省力化が進み、さらに「お茶」の生産が拡大していきました。

    新芽の写真

    新鮮な色合いと爽やかな味と香り。
    この美しく良く伸びた新芽が、14年連続で農林水産大臣賞を受賞する南山城村産の品質の良さを証明しています。

    南山城村と「お茶」のかかわり

    栄西の「喫茶養生記」に、茶は養生の仙薬なり。延齢の妙術なり。と書かれているように、古くは「薬」として、後世では「嗜好品」として親しまれてきた「お茶」。
    南山城村では、93戸の栽培農家が総面積約290haの茶園で栽培を行っており、これまで茶園の拡大整備や共同製茶工場による生産部門の近代化、農協での共同販売による一元集約出荷体制の確立など、さまざまな取り組みを行ってきました。
    京都府内のお茶(荒茶)の年間生産量は、約3,000トンですが、南山城村では京都府内の4分の1に当たる約800トンを生産し、府内第2位の生産量を誇っています。(平成25年度京都府茶業統計より)
    「お茶」は、急須で淹れて飲むことが最もポピュラーな消費手段でしたが、ペットボトルなどの茶飲料の原料としての需要はもちろん、近年では「和・洋・中」を問わず、さまざまな料理やスイーツなど「食茶」としての需要も増えています。
    また、南山城村では更なる「お茶」の需要拡大を視野にした取組みとして、「和紅茶」の生産も行っており、新たな特産品になればと期待しています。
    もしかすると普段、急須でお茶を淹れて飲まない人でも、知らないうちに南山城村の「お茶」を飲んでいるのかも知れません。

    茶摘みの様子

    昔の茶摘みは、このように1枚1枚手で摘みとるのが一般的でした。「一芯二葉」といわれる新芽の先だけを摘みとる方法では、最高の新茶がとれます。
    現在では、品評会に出展されるお茶などが、多くの人手をかけて手摘みされています。

    「お茶」の需要拡大に向けて

    毎年2月下旬には、栽培技術と品質向上に努めるとともに、広く南山城村の“お茶”を紹介し、消費拡大と茶業振興を図ることを目的として、南山城村茶業者大会を開催しています。
    大会では、前年に行われた品評会で優秀な成績を収めた生産者への表彰や、茶香服〔ちゃかぶき〕大会(茶の銘柄当て)も開催され、茶処に相応しい茶文化の伝承にもカを入れています。
    こうした努力の甲斐あって、平成10年度の全国茶品評会や関西茶品評会では幾度となく普通煎茶の部で農林水産大臣賞を受賞する「お茶」を産出するほどまでになりました。
    また京都府茶品評会では、産地賞(優勝旗)を14年連続で受賞(平成25年度現在)するなど、宇治茶の主産地としての地位を不動のものとしています。
    村では今後、「お茶」の需要拡大につながるPR活動だけでなく、環境にやさしい栽培技術の研究や省力化・低コスト化などに努めていくとともに、茶の伝統的製造技術である「茶手もみ製法」の保存と伝承による茶文化の普及に努めていきます。

    優勝旗の写真

    関西茶品評会と京都府茶品評会の優勝旗。
    村をあげて茶業を振興してきた「証」です。

    茶手もみ製法の様子

    村茶業の担い手である若手茶業者を中心に、お茶本来のポテンシャルを引き出せるよう、茶手もみ製法技術の習得と伝統文化の灯を絶やさない為の活動を行っています。

    お問い合わせ

    南山城村産業観光課

    電話: 0743-93-0105

    ファックス: 0743-93-0444

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